「武蔵野」を満喫する野川散策コース


所要時間 4~5時間
おすすめの季節 春・秋
予算 1000円~
更新:2020年11月9日

みなさんは中央線沿線の駅「武蔵小金井」に降りたことはありますか?
今日は私が愛してやまない武蔵小金井と「野川」をご紹介します。
清らかで優しい野川の流れと、のどかな武蔵野の自然。
東京人が日々を疲れを癒すのに最適のお散歩スポットです。
一度訪れたらきっと病みつきになる事でしょう…。

 

どんな町?

武蔵小金井は中央線で新宿から約30分、緑豊かなベッドタウンとして人気の住宅地です。
東京でありながらのどかな「武蔵野」を堪能できるすてきな街です。

小金井市はその名の由来が「黄金井」から来ていると言われています。古くから豊かな水に恵まれた農作業がさかんな土地でした。
町のいたるところに湧水を汲める水場があります。自然が豊かで「黄金のような湧水」にめぐまれた町、それが小金井なのです。
小金井といえば駅の北側にある「小金井公園」が有名ですが、小金井公園以外にも散歩のしがいのある見どころスポットが沢山あります。

みどころ

今回ご紹介するのは駅の南側に、中央線の線路に並行して走る武蔵野台地を支える「国分寺崖線(通称:はけ)」の雄大な自然と、その「はけ」から染み出た湧水が織りなす美しい「野川」です…。
何を隠そう、管理人は野川を知ってからというもの一か月に6回も野川に行ってしまうほど野川にはまってしまいました。
というのも、野川は国分寺から二子玉川までという長い距離を流れていて、開拓のしがいのある川なのです。

今回ご紹介するのは野川のほんの一部ですが、気に入った方はぜひ足を伸ばして「野川公園」にも訪れてみてくださいね。9月の終わりごろには一面の曼珠沙華が楽しめますよ(地図参照)。
今回のコースでは、小さいレジャーシートのようなものを持っていくことをおすすめします!そして夏は暑いので、夏バテ対策をしっかりしてお出かけください!

野川は駅から離れていますが、長距離を歩く自信のない方は駅から出ている路線バスや、市内巡回バスの「cocoバス」などをうまく利用してください。
野川周辺行きのバスは武蔵小金井、東小金井、三鷹、府中、調布などから出ています。

コースの概要



駅からてくてくお散歩


さっそく武蔵小金井駅南口からお散歩スタートです。駅前通りから「農工大通り」に入ると、ほどなく和菓子の店「ならは」があります。
今回向かう「くじら山」に行くならぜひ手に入れたいお菓子、その名も「くじら山」があります。クッキー饅頭というおもしろいお菓子で、その名の通りくじらの形をしています。
パッケージもかわいいのです…。詳細はのちほどのお楽しみです。ひとつ140円。通り道がてら入手してみてはいかがでしょう。

今回は立ち寄りませんが、駅のそばには「黄金の水」という湧水汲みスポットがあります(地図参照)。向かいの菊谷文具店で500円の蛇口を買うと「黄金の水」を汲めるようになるらしいです。
地元の方々が大事に大事に管理しています。

そしてぜひチェックしてほしいのが「JA東京むさし小金井ファーマーズマーケット」。昔から農業が盛んな武蔵小金井の産直野菜を購入できますよ。
野菜はもちろん、冷凍ピザやアイスクリームなど、いろんなこだわり商品があって楽しい産直市場です。

私が個人的にお気に入りなのが、生わかめのふりかけ(130円)です(武蔵小金井の特産品ではないけど)。
素朴でおいしいのです。夫にも好評で、野川に行くたびにお土産としてゲットしています。ぜひお試しあれ…。

はけの森美術館でほっとひと息

住宅街を地図のように進んでいきます。この道は「はけの道」といい、湧水が数多く湧き出しているエリアです。階段を下りてすぐの「旧谷川邸」の前には何やら看板が。
小金井市の天然記念物に指定されている「旧谷川家のオニイタヤ」というみごとな巨木があります。気になるオニイタヤは…ぜひ実物を見てみてください!

はけの道を歩いていると、いたるところに都市計画道路3・4・1号の建設に反対するポスターが貼られています。この地域の方々がはけや野川、武蔵野の自然を愛し、大事にしていることがひしひしと伝わってきます。
道沿いにはキウイがたわわに実った果樹園もありましたよ(キウイの直売会を2020年は11月23日に開催するそうです…!)。

はけの道沿いに進むと、その名も「はけの森美術館」に到着します。
(きょうは「はけ」まみれですよ)
ここは小金井ゆかりの西洋画家、中村研一の絵を貯蔵、展示している美術館です。
入場料200円(小中学生は100円)で貴重な数々の絵画を観ることができますよ。
ゆったりとアートを楽しみましょう。


そして美術館の裏手には中村研一の旧庭園があり、森林浴を楽しめます。
「はけ」の地形を生かした高低差のある庭園で、清らかな湧水が静かに湧き出ていて、水面に周囲の緑を映しています。
庭園の脇には中村研一の私邸をカフェにした「はけの森カフェ」があり、静かにゆったりと時間を楽しむことができます。

はけの森カフェはどこか懐かしく落ち着く雰囲気。時間がゆっくり流れています。
ランチメニューは大人気で、季節のパフェやケーキなどのデザートも充実しています。手作りのジャムなども販売していますよ。
今日はテイクアウトで「安納芋のチーズケーキ」とカフェオレを注文してみました。

  • はけの森美術館公式サイト
  • はけの森美術館 営業時間:11:00~16:00(入館は15:30まで) 定休日:月・火(休日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間
  • 〃 観覧料 所蔵品展:一般200円/小中学生100円 企画展:その都度設定 未就学児は無料
  • はけの森カフェ公式サイト
  • はけの森カフェ 営業時間:11:00~16:30(ラストオーダー16:00)ランチ:11:30~14:00 定休日:月・火
  • はけの森カフェ食べログ



    はけの小道から野川へ

    はけの森カフェを後にし、いよいよ野川に向かいます!
    庭園から湧き出た湧水が小川となって流れ、「はけの小路」に続いています。細くて緑豊かな抜け道はちょっとした探検気分が味わえますよ。

    「はけの小路」を抜けてさらに野川に抜けるための細道を行きます。「車止」という杭が目印ですよ。
    細道を抜けると野川沿いの遊歩道に出ます!
    武蔵野の台地にしみ込んだ雨水が、国分寺崖線(はけ)のいたるところから湧水として流れ出て、この野川の清らかな流れをつむいでいます。

    私がこの野川に惹かれてやまないその理由はどこにあるのかなあと考えてみると、まずすごく「素朴」なのです。
    さらさらと流れる清らかな小川。そしてその両脇には人が歩ける河道(かどう)があって、手を伸ばせば水に触れることができます。

    流れがもたらしてくれた緑の恵みをふみしめ、その流れに手を浸しながら散歩できるのです。
    多くの水鳥や虫たち、子どもたちや人々がその清い流れを求めて水辺に集まり、その流れを喜んでいます。
    長い歴史の中で人に寄り添い、その暮らしを優しく支えてきた清らかな流れは、今もなお私たちに寄り添ってくれている…。
    とても親しみやすい、どこまでも優しい川という気がするのです。

    くじら山でひと休み

    さて、野川沿いを少し行くと、「武蔵野公園」に到着します。
    とにかく空が広くて、初めて来た時は「東京にこんな場所があったなんて」と感動しました。
    公園なのですが、手を加えすぎていない、程よく素朴な自然が楽しめる場所なのです。
    思い思いに散策を楽しむ人々でにぎわっています。
    今日のコースでは行きませんが、武蔵野公園はずっと先まで続いていて、バーベキューができる広場などもあります。
    川沿いにはこれから紅葉を迎える「もみじ」のトンネルもあります(地図参照)。
    さらに行くと野川公園に繋がっています。野川公園もまた武蔵の公園とは違う魅力があるすてきな公園です。ぜひ機会があれば訪れてみてください。

    今日は武蔵野公園の原っぱの中にある小高い山、その名も「くじら山」にのぼってみましょう。
    くじら山は小金井市立南小学校を作ったときに出た土砂を積み上げてできたものだそうです。
    昇ると武蔵野の眺めを一望できますよ。(実際の眺めは行ってみてからのお楽しみということで、掲載しません…)

     

    くじら山の山頂でレジャーシートをひろげて、ティータイムを楽しみましょう…。
    さきほど「ならは」で購入した「くじら山」と、はけの森カフェでテイクアウトしたカフェオレ、安納芋のチーズケーキを食べたいと思います。

    こちらがくじら山。ちっちゃくてかわいいお菓子です。素朴で優しい白あんがおいしい。あったかいカフェオレとよく合います。

    安納芋のチーズケーキもおいしい。柔らかくて滑らかなチーズケーキに安納芋のほのかな風味が、こってりと秋らしい深みを感じさせてくれます。
    のどかな景色を眺めながらゆったりとおやつ。ぜいたくなひと時です。
    土日はファミリーでにぎわっていて人が多いので、平日が狙い目ですよ!



    藤本陶房&カフェkoti(コティ)

    思う存分ゆっくりしたら、野川沿いの藤本陶房&カフェkotiをのぞいてみませんか?
    くじら山からほど近く、野川の遊歩道沿いに佇む趣きある建物です。
    こちらのアトリエは、日曜日と水曜日は陶芸教室、金曜日と土曜日はカフェと、ふたつの顔を持つお店です。


    遊歩道沿いの門をコロコロ開けて表に回ると、たくさんの人が陶芸を楽しんでいました。
    怪しげな私が中をのぞくと、すかさずフレンドリーなお兄さんが声をかけてくれて、丁寧に説明してくれました。
    お子さんから気軽に楽しめる陶芸教室とのこと。たしかに和気あいあいとみんな陶芸にいそしんでいます。
    2000円~3000円とお手頃価格で、一回きりの参加で作品が作れちゃうのはうれしいですね。
    (作品は3週間ほど後に焼きあがったものを受け取れるようです)
    「一度陶芸とかやってみたい」「ろくろとか回してみたい」と思っているそこのあなた…!都内で野川散策しながら気軽に陶芸体験できるオススメのスポットです!
    参加は事前にお申し込みください。見学も自由で、陶器の販売も行っていますので、ふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょう。

    また、私はまだ行けていないのですが、金・土曜日はカフェとなり、ゆったりくつろげることはもちろん、公園のピクニックに最適なテイクアウトメニューも充実しているようです。
    こちらもぜひ行ってみたいです。

    さて、そんなこんなでまったり散歩もそろそろ帰り道です。
    小金井市の市内巡回バス「cocoバス」を使って武蔵小金井駅に帰りましょう(100円)。
    帰りは遊歩道から階段を下って、河道沿いを歩いてみてはいかがでしょう!
    「中前橋」という小さい橋の上にcocoバスのバス停があります。
    中前橋は毎時16分と46分にバスが来ますよ(2020年11月時点)。


    だいぶ長くなってしまいましたが、私の愛する野川のお散歩コースご提案でした。
    (熱が入りすぎてしまいました…。)
    自然が大好きな方、まったりゆったりお散歩したい方には特におすすめですよ!
    撮影した日は天気がイマイチでしたが、晴れた日は木漏れ日と野川のきらめきがより一層きれいなので、それは実際に行ってみてのお楽しみということで…。
    涼しくて過ごしやすいこれからの季節、ぜひウォーキング気分でお出かけしてみてくださいね。




    おすすめ