初夏は甘夏でジャムをつくろう
みなさんは「甘夏」はお好きですか?
私は柑橘が好きでよく買います。
美生柑(みしょうかん)なんかは特に、うす皮ごと食べると苦いのですが、うす皮をむくととっても甘くてみずみずしくて、キャラ変わります。
甘夏もボリュームの割にリーズナブルでつい買ってしまうのですが、私にとっては酸味と苦みが強くて、そのまま食べづらい…。
そんな酸味と苦みが苦手な方におすすめなのが、甘夏のジャムです。
このレシピでは「ママレード」というほど苦味は無く、皮の白い部分は使いません。
甘くてちょっとだけほろ苦くてとってもおいしい!
旬の季節には400円で大玉4個ぐらいで売っていますが、これをジャムにすると2~3瓶作れます。
もちろん好きな方はそのまま食べても良いと思いますが、ちょっと苦手という方もぜひジャムにして初夏を楽しんでみてはいかがでしょうか。
用意するもの(2~3瓶分)
材料
- 甘夏(国産のもの)…大玉4個
- グラニュー糖…300gぐらい(後述)
その他
- 空き瓶(小~中)…3瓶
- 新しいスポンジ…1個
- お茶パック…2枚
作り方
1.甘夏をよく洗う
新しいスポンジで甘夏の表面をごしごし丁寧に洗います。
2.ピーラーで皮をむく
ピーラーでオレンジ色の部分をむきます。
白いわたの部分も使うとママレードのような苦味が増しますが、私は白いわたの部分は使いません。
ピーラーでむくのは、むきやすい部分だけでだいじょうぶです。
3.ピールを細切りする
ピーラーでむいたピールをできるだけ細く切り、水を張ったボウルに入れてさらします。
水が白く濁るので、濁らなくなるまで4回ぐらい水を変えます。
4.白いわたをそぐ
皮を厚めにそぎます。
果肉がすこし見えるぐらい厚めにそいでしまって大丈夫です。
そいだ皮は使わないので捨てます。
5.瓶を煮沸消毒する
大き目の鍋にお湯を沸かして、ジャムの瓶をグラグラ煮て、煮沸消毒します。
沸騰した状態で5分ぐらい煮ましょう。
6.果肉と薄皮と種を分ける
薄皮にそうようにナイフを入れて、果肉を取り出していきます。
「果肉と果汁」、「薄皮と種」とそれぞれボウルに分けます。
果汁がかなり飛ぶので、飛ばないように手のひらで覆いながらやるとよいですよ。
後半はナイフを入れずに手で果肉と皮を分けられるようになります。
薄皮と種もあとで使うので、捨てないでボウルにとっておきましょう。
左が果肉と果汁、右が薄皮と種。
7.グラニュー糖を計って入れる
まず最初に果肉と果汁、水気を切ったピールを合わせて重さを計ります。器の重さは引いて計ってください。
今回は589gでした!
果肉と果汁、ピールを鍋に入れ、その50%~60%の量のグラニュー糖を加えます。
大体590gだったので、ざっくり半量で少し多めに300gのグラニュー糖を加えました。
ジャムは糖度が50%以上だと保存性が高くなります。気持ち多めに入れましょう。
8.種と薄皮をお茶パックに入れる
さきほど取り分けておいた種と薄皮をお茶パックに入れます。
種と薄皮にはペクチン(煮詰めるとゲル状になる成分)が含まれているため、一緒に煮詰めて後で取り出します。
煮詰めているうちに種が出てきてしまわないように、種が底になるようにしてお茶パックに詰めましょう。
9.コトコト煮込む
7の鍋に8で作ったお茶パックも入れて、中火でコトコト煮込みます。
すぐにグラニュー糖が溶けてきます。
焦げ付かないように、時々木べらなどで混ぜてあげましょう。
途中アクが出てくるのでとりましょう。
ぶくぶくさせながら大体10分から15分ぐらい煮込みます。
硬めが好きな方は15分くらい煮詰めても良いと思います。
私はゆるめが好きなので12分ぐらい煮詰めました。
煮詰めたらお茶パックを取り出してさらに1~2分煮詰め、火を止めます。
10.瓶に詰めて完成
充分に煮沸した瓶をお湯を切りながら取り出します(やけどに注意!)。
熱いので瓶についたお湯もすぐに蒸発します。
そこに、煮詰めたジャムをスプーンなどで少しずつ入れます。
できたてのジャムはサラサラゆるめですが、冷めてくるととろみが出てきますよ。
瓶いっぱいになったら、熱いうちにギュッと蓋をして完成です。
バターのしみ込んだトーストにたっぷりつけて食べると、爽やかでほろ苦くて甘くて、とってもおいしいですよ。
お好みの食べ方でアレンジして楽しんでくださいね。